2011年11月24日

オーディションの現場から。アイドルの質が低下している理由



最近のアイドル、タレントオーディションから芸能界入りをする女の子の質が低下しているという指摘について。

私なりに考察してみたいと思います。



「オーディション合格者のレベルの低下」と時期を同じくして発生している現象に
「合格者の低年齢化」が挙げられます。


この二つが偶然同じタイミングになったとは思えず。

やはり共通する問題がそこに存在すると思う方が妥当だと思うのです。
なぜなら芸能各社がどこも同じように足並みを揃えて上記の2つの傾向を示したということは
そこには業界全体に影響を及ぼす原因があると思うからです。


その上で私の考えとしては、やはり「スキャンダルの防止」が最大の理由だと思うのです。


ネットがこれだけ生活の中に浸透して、プリクラだのブログだのでプライベートにかんする情報を
それこそ小学生の女の子ですら気軽に発信できる時代において。


芸能プロダクションとして1番避けたいことは、デビューさせたあとに過去の男関係がネットから暴露されることです。

芸能プロダクションとしてはスキャンダルの心配がない女の子を合格させて、安心して育成&売り出しを行いたいのです。
そのため男性問題が起こりにくい小学生などを早いうちから合格させて、育成したがる芸能プロダクションが増えました。


男性スキャンダルは、本当に各社神経をすり減らしています。


こんなことがありました。

とある中堅芸能プロダクションのオーディションの2次審査。
ライブハウスを借りてのステージ形式の歌唱審査でした。


その時のライブハウスの客席には私をはじめ関係者と
歌唱審査に挑む候補者たちの親御さんや友達が詰めかけていました。


この時の審査で合格したのは、事前の書類選考で有力視されていた美少女Aさんではなく。
4番手ぐらいに評価されえていた化粧っけのない素朴な女の子Bさんでした。


実際の歌唱力においても、美少女Aさんはかなりの実力を示しましたが
それでも合格はしませんでした。

なぜでしょうか?

私の審査担当はもちろん歌唱力ですから、美少女Aさんに1番の高評価を付けていました。
1番歌がうまく、ステージングも堂々としていて可能性を感じるものがありました。


ですが主催者のプロダクション側は違うところを評価していました。

美少女Aちゃんの連れてきた応援は、同世代のお友達4人組で。
その構成は茶髪のヤンキー男子3人。化粧の濃い女の子1人という構成。

プロダクション側はこれを大きな不安材料としてとらえました。

どうして男の友達の方が多いのか?
しかもそれが茶髪のヤンキー・・・これは男性スキャンダルが心配だ。安心して売り出せない。


このことが大きなマイナス評価となり、不合格となりました。
「顔も歌唱力も良いけど、プライベートが怪しいから所属させたくない」これがプロダクション側の心理です。


そして実力では4番手だったBさんはというと、応援に来ていたのはお母さんとお婆ちゃんでした。


お母さんとおばあちゃんの服装をみても、それなりの経済状況で或ことは伺いしれました。
お年のわりにピンと背筋が伸びてて、太ってもいないお婆ちゃんからは凛としたものを感じましたし。
お母さんもお婆ちゃんと同様に、ぜい肉のないスレンダーな体型をしていました。


プロダクション側はこの部分を評価しました。
祖母、母親がこの体型なら、食生活や遺伝的な体質を考えてもBちゃんは将来無駄に太ることはないだろうと考えたのです。

加えて敬語の使い方や、礼儀の問題もやはり大きく。
Bちゃんはしっかりと敬語が使えて、目上の人への受け答えがしっかりとしていました。


このように目上の人間にきちんと礼儀を守れる子というのは
芸能プロダクション側としては、安心して関係各所に紹介できる、売り込めるので大きなプラス評価となります。




このように芸能プロダクションの審査基準が変化してきたことが、昨今のオーディション合格者がパっと見で外見がイマイチに見えるのに、なぜか合格者という現象が続いている理由だと思います。




かつては顔の善し悪し、スタイルの善し悪しが大きな評価基準として君臨していました。
昔はそれでもよかったのです。
素材さえよければ、いくらでも事務所の力でメッキを施せたからです。

ですが今の時代はメッキを施しても、すぐにバレてしまいます。
そのためにメッキが剥がれたときに問題の起こらない人材が好まれるのですね。


つまり、合格者の質が低下したという問題は
じつは審査基準が昔と変わったから合格者の質が変化したと言うことなのです。
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posted by サムライX at 20:49| Comment(4) | アイドル裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月20日

胸に降る雨、胸に咲く花



先日のこと。
来年のデビューを狙う某バンドのライブに顔を出してきました。


複数のメジャーレコード会社からのオファーと。
広告代理店からのプレッシャーで、メンバーはだいぶ悩み、混乱しているようでした。


そんな中で迎えた、関係者の見に来る大事なLIVE。

ここで好印象を与えれば・・・来年のデビューにさらに拍車がかかるだろうという大一番。


ですがLIVEを見た限りではメンバーから、やってやる!という気迫も。
その瞳にやどる覇気も。

感じることができませんでした。



メジャーに上がることでつきまとう「大人の話。大人の事情」にすっかりビビっているようでした。

メンバーを大事に育ててきたマネージャーや事務所の社長さんの言葉も耳に届かず。
すっかり自分たちを取り巻く状況に疑心暗鬼になっているようでした。

彼らの社長さんというのは私の大先輩でして。

感情的にはメンバーのことは甥っ子のような気持ちで見ていました。



1番親身になって意見をいうマネージャーや社長の言葉が耳に届かないなら。
ここはたまにしか会わない親戚のおじさんである俺の出番だろうと。


メンバーを楽屋から呼び出し、人気のない通路で蹴りを入れました。
お尻に。ドカっと。わりと遠慮なく。


オマエら気合がはいってねぇよ。
ファンにどんな生き様見せるつもりだ。
メジャーのご機嫌うかがいか?
上等な餌をもらおうとご主人様にシッポ降る負け犬か?
オマエら売れて1番喜ぶの誰だよ?
デビューのためにLIVEやってきたか?
誰のために。なんのために音楽やってきた?


日頃は温厚な私にいきなり蹴りと入れられるわ。
メジャーのご機嫌伺いでシッポ振るのはカッコ悪いと罵られ憮然とするメンバー達。

そして我慢ならずいきり立つリーダー兼ボーカル。

なかなか根性のあることに私の胸ぐらをつかんできました。

ちょっと愉快でした。

おうおう、いい歳して歯向かってきたか。
そうそう、それでいいんだと。


ROCKやってる人間たるもの、これぐらいバカじゃないと時にはダメだと思うのです。


我ながら卑怯だと思うのですが、ここで私は場違いなほど毒気のない笑顔をメンバーに見せます。

はいはい。わかりました。噛み付く牙があるなら噛み付くのはメジャー相手にねwwwと言いました。

にっこり。いい年したおっさんが険悪な雰囲気からの超変化球でにっこり。

その落差に呆然とするメンバー。

追い打ちをかけるなら今がチャンスです。


とりあえず、次のライブでメジャーにケンカうれば?
デビューできなかったらどうしようなんて考えるからビビってチワワになるんだろうから。
自分たちがチワワなのか、はたまた牙のある獣なのか意思表示ぐらいしとけば?
まぁもちろん、自分たちの才能と、いままで積み重ねてきたことに自信がもてないなら。
チワワらしくメジャーにシッポ振り続けてもいいし。
ま、自分たちで決めるんだな。
じゃ!そんなわけで決めるのはオマエらだから。


こんなふうに言われて
はたして彼らはどんな変化を見せるのか?


気持ちを切り替えて、本来のポテンシャルを発揮するのか?
疑心暗鬼から抜け出せず、チャンスを逃し落ちぶれていくのか?


それは誰にもわからないし。
子供じゃあるまいし、誰かが手をひいて導いてあげるなんてことも
そんな生易しいことはプロの世界ではあるはずがなく。


まぁ落ちぶれるなら、落ちぶれるがいいのです。
それが彼らの「身の程」なんですから。
メジャーにうまくご機嫌取りをしたところで、泣かず飛ばずですぐに契約を切られるのがオチです。




そこまで分かっていて、かつそう思っていながら。
わざわざ呼び出して気持ちを切り替えるきっかけを与えるのですから。
私はずいぶんとお人好しなのです。

もちろん私は業界人から、優しいとか、お人好しとか言われています。



アナタはどこが優しいんだ?と思うでしょうか?
冷たいじゃないかとおもうでしょうか?

それとも、たしかに優しいと思うでしょうか?


このへんは世代によって感じ方が分かれる内容かもしれませんね。






そんな事を考えてたら懐かしい曲を聴きたくなったので
貼っておきますね。




「神様のいない街。首元の十字架はただのレプリカ」・・・って歌詞が好きなんです。


どんな状況におかれようと、人間は結局は自分次第なんだと思うからです。
神様なんて飾りです。弱い人にはそれがわからんのです。







posted by サムライX at 02:44| Comment(9) | 音楽業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月18日

新人ヴォーカルのデモを聞いてて、ワンピの魚人島を思い出したという話。


私の所には芸能プロダクションから「よかったらプロデュースお願いします」といった感じで
新人ボーカルの歌声を収録したサンプルCDが届きます。


それらを聞いてみて、気になる人材がいればマネージャーさんに連絡をして
面談の場を設けてもらい、相手の人間性をみたりします。
それでうまく進めば仕事として取り組むわけです。

この場合のうまく進めばというのは

たまたま依頼が来ていたCMソングで求めていた声質を持っていたからだとか、
有名アーティストがバックコーラス探してたから、などなど。
・・・最近ではいきなりデビューというのはめっきり減りました・・・
まぁめぐり合わせというか、運もあるかもしれません。



そんなわけで新人さんの歌声を収録したサンプルCDを聞いていているうちに
思い出したのがワンピースの魚人島でのセリフ。
「こいつらの恨みには実体験がない。うわべだけの憎しみだ」といったニュアンスのセリフがあったとおもいますが。


最近の新人さんの歌にも、これに似たようなものを感じました。

たしかに歌はうまい。

でも心に響いてこない。


最近の子は「肺活量の残りを計算して、サビの最後で声かすれ気味に歌い上げれば、切ない雰囲気がでる」というのを知識として知っていて、そのとおり実行しているだけなのかな?と思うのです。

知識として知っているだけ。
たまたまその通り実行するだけのスキルがあっただけ。


切ない感情がまず最初にありきで歌唱方法はまだまだ追いついてないけど一生懸命歌う・・・という子はずいぶんと減ってしまったなと。


あくまでも私の個人的な意見ですが
歌い手さんって歌唱力がLV10だとしたら、感情は最低でもLV11は欲しいというか。
技術が先行してしまってはダメだと思うのです。


喉の使い方はぜんぜん乱暴だけど、肺活量にモノをいわせて力技で歌い上げるヴォーカルとか。
肺活量はないけど、優しく丁寧に言葉を紡ぐヴォーカルとか。

過去の実例をみてみても、カリスマとか、時代のTOPに立つ人たちって、必ずしも歌唱力だけではないと思うのです。





上で紹介している動画の三上ちさこさんなどは
サビを聞いてもらえばわかりますが、ものすごく喉に負担がかかる歌い方をしています。
最初きいたときは「そんな喉の使い方して大丈夫なのか???すぐ歌えなくなるんじゃないのか??」と驚いたものですが。

でも、それがいいのですよね。
気持ちがとても伝わってくると思います。



最近の新人ヴォーカルが、技術はあるけど、感情が伴わないタイプが増えた理由が
ゆとり世代といわれる年頃の子が多いからなのか?
はたまた初音ミクのブレイクによる影響で、そのように歌うことがカッコイイという風潮があるからなのか。
もしくはその両方か。

まぁ原因はいろいろあるとおもいますが、10代で感情的に歌いあげる事ができる人材がいたら。
その子にはすごいチャンスがめぐってくるでしょうね。

何しろ今の音楽業界には「感情的に歌い上げる女性ヴォーカル」の席がCoccoさん以降、空席のままですから。

まして10代ともなれば、お金の臭いを感じた広告代理店のバックアップも期待できるわけですし。
登場できるメディア媒体も大量にあります。
そんなわけでメジャーデビューもすんなりできるかもしれません。
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三上ちさこオフィシャルサイト
ワンマンクリスマスにワンマンライブがあるようです。

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おまけ
posted by サムライX at 12:32| Comment(4) | 音楽業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする