2011年12月26日

30歳すぎの業界人が悔しくて泣くという恥ずかしい話。




今回は、いい年したおっさんである私の
ある意味とても恥ずかしい話を書こうと思います。


昨日、人間的にとても大好きだったドラマーの男の子が新天地に旅立つのを見送りました。

彼は東京で音楽を続けることに疲れてしまって。
東京でのしがらみをすべて捨てて、遠い場所に単身で旅立ちました。


彼とは何回か仕事をした関係でした。

私が仲良くしているプロデューサーの抱えているバンドのドラマー。
それが彼でした。

大きなイベントを共に体験して。協力して成功させ。
楽屋ではバカな話で声を出して笑い合う。
そんな仲でした。


彼は私の立場を知っていましたので、あくまでもプロデューサーとバンドマンとして
敬語で接してくれて、敬意も払ってくれましたが。

それでも私は、人懐っこい笑顔で楽屋を明るくしてくれる彼の事を
友達のように思っていました。
私の事務所の子達も同じように彼に好意を持っていて。
事務所の垣根を超えて、気兼ねなく笑い合うことができていました。



私が業界を引退していたこの2年間は当然彼に会うことはなかったのですが
つい最近、彼は私の現場に顔を出してくれて、久しぶりに再開しました。

多くの男友達がそうであるように。
2年間のブランクなど関係なく、昨日も会っていたかのように再会を笑いあって。

そうしてしばらくして。
音楽を諦めて東京を離れること。その報告に来たんですと彼は言いました。


彼がいい加減な気持ちで音楽に向き合っていたわけではないことをよく知っていたので
そこに至る過程において、本当に悩んで悩んで悩んだことは十分にわかりましたから。

彼の決断を応援することしかできませんでした。



彼の決意を聞いているうちに
本当に多くの後悔と悔しさばかりが自分の中にあることに気がつきました。

業界に20年もいるわけで。
本当にたくさんの人との出会いがありました。
すれ違っていく人が大半です。
でもほんとうに少ない数ですが人間的に、感情的につよく結ばれる出会いもあります。

でもそんな数少ない大切な出会いを思い出すと。
今は、後悔ばかりが心に残っています。

「プロデューサーとして、あの時の自分にもっと力があれば、もっとちゃんと売り出せてあげたのに」
ブレイクする所まで押し上げることができずに・・・夢敗れて故郷に戻っていたバンドマン達がいます。


そのバンドマン達ひとりひとりの顔も名前も。
一緒に実現しようと語り合った将来の夢も。

私は今でも全部覚えていて。

あの時の自分に、もっと実力があれば
タイアップを取る力があれば、スポンサーを束ねる力があれば
広告代理店の仕組みをもっと理解していれば

もっと効果的に彼らをちゃんと売り出すことが出来たはずなのに。


1度そのことを思い出すとずっとなんどもなんども、この後悔ばかりが頭の中を埋め尽くします。

バンドマンだけでなく、アイドルにしてもそうです。

アイドルの中には家庭環境が恵まれない子もいました。
イジメにあっていて、表面上ばかりで愛想を振りまく壊れそうな子もいました。

ちゃんと進学出来たかな?
心の葛藤から開放されたかな?
いまはちゃんと自分らしく笑えているかな?

そんな思いが、ふとした拍子に溢れます。


忘れたコトなんて1度もない・・・そんな綺麗事は言いません。
忘れてる時だってたくさんあります。

でも街中で、顔立ちの似た子を見かけると、かならず思うんです。


あの子はいま、ちゃんと笑えてるかなって。
誰か本心を打ち明けられる友達とか、恋人とかできたかなって。
自分一人で溜め込んで、苦しんでいないといいなって。







過去の記憶を紐解いてみても、「悲しくて泣いた」ことは
最後にそうして泣いたのは、もう何年前のことか・・・正直、ぜんぜん思い出せません。


でも、彼らの顔を。彼女たちの笑顔を思い出すと



悔しくて泣くことは、今でも頻繁にあるんですね。

ここまで書いたので恥を承知で書きますが、今日だって山手線で品川から渋谷に向かう途中の電車内で
いままで出会った人たちの事を思い出して
「どうしてあの時、俺はもっと上手に立ち振舞えなかったんだ。もっと力があれば・・・」
そう思って、涙が出てきました。

この時の気持ちは「後悔」でしかないので
感情が高ぶって涙したわけではなく。
とても冷静に今の自分だったら、これだけの事ができる。
でも、あの頃の自分には知識も経験も足らなくて、それができなかった。
すごく冷静に当時の状況と、当時の自分の力量を分析しています。

ただそれだけのコトなのに。
涙が出てしまうのですね。

感情の高ぶりで泣いたわけではないので、すごく冷静に、客観的に泣いている自分を恥ずかしいと思い。
大口を開けて、その口を手のひらで覆いアクビをしている演技をします。

「これはあくびをしたから涙目なだけですよ〜。一筋、ほほに流れちゃったけどこれはアクビの涙ですよ〜」なんてアピールを周囲の乗客にしてみせます。


そして、また・・・自分の中でこんな小細工、小芝居をうつ自分の計算高さに少し辟易します。



アイドル、バンドマン、モデル、タレント。
カテゴリーはどうであろと。

芸能界というのは「人間」を商品として売るのが仕事な訳ですから。

生命や感情のない無機質なものを販売する商売とは違って
どうしても精神的な面で、辛い部分はあるのですね。


そして一見、お金が全てで、若いアイドルやバンドマンを
使い捨てにしているように感じる現代の芸能界ですが。

私のように若い頃の悔しい思いと後悔を胸に秘めたまま活動している業界人もいるのです。


枕営業などのダーティなエピソードばかりがメディアに踊るわけですが
それでもこのブログを読んでくれているアナタが。

芸能界は汚い人間ばかり、そんなことは決してないと思っていただければ幸いです。


そう思っていただけたなら。

いい年して悔しくて泣くなんて恥を晒したかいもあるというものです。

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posted by サムライX at 23:10| Comment(5) | 音楽業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月25日

CMを見ていて思いました。Fairies大丈夫か?



この3連休はいそがしく・・・

今現在の状況を話しますと・・・

金曜日の朝9時に起床してから、まだ一睡もしておりません。うむ。



ほんと業界人は体力勝負ですね。ええ。



それでもTV番組の制作スタッフさんに比べたら、まだこれでもマシな方なのですね。



さてさてタイトルの件です。


アイドルグループのFairiesの新曲CMを見ました。

その曲を聞いて、首をかしげてしまいました。

なぜ首をかしげたかというと「いったいこの人たちはどの層に売りたいんだろう????」と思ったからです。


いわゆるアイドルオタクに売りたいとしたら、Fairiesの楽曲は
アイドルオタクの好み楽曲ではありません。
デビュー曲ではまだかろうじて、アイドルオタクの守備範囲かなぁ・・・というラインでしたが


今回の新曲は完全にストライクゾーンから外れています。

この曲でアイドルオタクはライブで盛り上がれるかぁ???と思ってしまいました。




1曲目でアイドルファンにジャストミートすることができなかったので
女性+同世代の共感を得て、そちらのファン層を開拓したいのだろうか?
いや、それにしても・・・だとしたらPVも歌詞も曲調も微妙・・・・・。




なんだかFairiesを担当している制作陣の「迷い」がすべて出ているような気がしたのです。



「とりあえず予算とリリース予定を消化しないといけないから、リリースしました」といった気配を感じました。



仮にFairiesさんが同世代女子の共感を得たいと考えて、方向性をシフトしてきたとしたら・・・
でも同じエイベックスには「スーパーガールズ」という、守備範囲の丸かぶりするユニットが存在するのですよね。


Fairiesさんの髪型や服装を見ると・・・スーパーガールズほどオタク媚びずに
女性ダンサー的な・・・かっこいい女性像を体現する10代ユニットといったコンセプトだと思いますが・・・・


いまいちそのコンセプトがユーザーに求められていないというか・・・
TVCMをバンバンうつなんて大きな広告打っているのに、ずいぶん狭いターゲットに訴えかけてるんですね?といった感じです。
このチグハグ感・・・なかなか謎の多い戦略ですね。
理解に苦しみます。


人数の多いユニットで、顔立ちも個性のある顔が揃っているわけでもないのに
髪型がメンバー全員、大差なく。どれも似たりよったり。
メンバーの個人認識がとてもしずらいのも問題です。


なおかつ、個人個人のパーソナルな部分にフォーカスされるような
メディア露出もしていない・・・。



う〜〜〜〜〜〜ん。



ぶっちゃけ「予算の無駄遣い?」と思ってしまいます。


アイドルオタク受けしたいのか?
同世代女子の共感を得たいのか?

べつにどちらでもいいのですけど。
TVCMで新曲プロモーションを垂れ流す予算があるのなら。

もっとメンバーのパーソナルな部分を表現するために
雑誌広告枠に予算を投入して、タイアップ記事としてメンバーへの個別インタビューや
コラムの連載など。

そちらの方向でファンを増やすやり方の方がいいと思うのです。


いくらTVというメディアが広く浅く、多くの人に見て貰えれる媒体だと言っても

これだけアイドルユニットが乱立して、市場が飽和している段階で。
それぞれのアイドルがコンセプトに工夫を凝らして、他のアイドルとの差別化にしのぎを削っている現在において。


あいまいなPR戦略で、予算を無駄使いするのは・・・
なんだかなぁ・・・という感じです。



このままだとアルバム1枚出して当初のリリース契約を消化したら、ユニット活動は自然消滅。
メンバーの一人がソロで細々と芸能活動を続ける・・・なんて沖縄系アーティストブームの時に起きた事例を繰り返すだけのような気がしますねぇ・・・。

来年の今頃には「元Fairies」なんて肩書きを背負った子がシングルを発売しているような気がします。



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posted by サムライX at 02:29| Comment(2) | 音楽業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月22日

とある業界人の活動時間。



業界への復帰をはたしてから


ゆっくりと仕事を入れ始めたのが今年の夏の終わりのことでした。


そして年末。

師匠も走ると書いて、師走ですな。


気が付けば、睡眠時間が少ない、昼夜関係なしの業界人タイムになっておりました。



なぜ、プロデューサー職の昼夜がなくなるのか?

その部分を今回は説明していきたいと思います。



一般的に音楽プロデューサーと聞いて、想像するのはレコーディングスタジオで指示出しをしている姿なのではないでしょうか?



その姿もたしかに真実の1部分ではあるのですが。
じっさいの所、こなしている仕事はレコーディングだけではないのですね。

わかりやすいところで言うと、CDジャケットなどのデザイン関係。
これらのデザイン打ち合わせは、やはり普通に日中に行うことになりますね。
時間でいうと10時〜17時の間ですね。

さらには広告代理店や、タイアップ企業との打ち合わせも、やはりこの時間帯です。
なにしろ彼らは普通の社会人なのですから。

そして夜は夜で、打ち合わせをかねて居酒屋にいくことが多いです。
ここでレコーディングディレクターに作品の指示出しをしたり。
スタジオミュージシャンに指示出しをしたり。

はたまた同業者の方との顔合わせや、仲間との情報交換。

これらのことが夕方から夜。時間にして17時から〜24時ぐらいまでに入ることが多いです。


この段階で10時から24時までは対外的なやりとりに費やされていますね。


これらをこなした上で、デスクでのメールの応対や、プレゼン資料の作成。
さらには市場調査や、PR戦略の組立。


そして人間として必要な食事や入浴などなど・・・。




このようにしていると、どうしても睡眠時間が短くなり。
昼夜関係なく活動していることになるのです。



音楽プロデューサーや、TVプロデュサーを目指している若者に私がアドバイスするならば。
睡眠時間の少なさに負けない体力と、気力(情熱)を身に付けてからこの世界に入ってこい!ですね。
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posted by サムライX at 16:55| Comment(0) | 音楽業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする